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December 02, 2018

◇「共犯者たち」初日初回を見る。

▼世間はあの皇室の某娘の結婚問題で騒がしい。もちろんもっと重要は政治課題はあるのは承知している。しかし第三者としては「恋は盲目」とは良く言ったものだ。「持参金は一銭も持たせないから自分たちの力ですべてやれ」と一言いえば済む問題だと思う。みんなそうやっているのだから、同じようにやれば良い。
▼いよいよ最終月に入ってしまった。今週はシネマの年内最終原稿を木曜日までに書かねばならない。あとは新年号になってしまうから、次号は何を書こうかなどと、頭を悩ませることはない。だが年内もう一本くらいは見ておく必要はある。それで選んだのはポレポレ東中野の「共犯者たち」である。韓国の李明博とパククネ政権下で起きた言論弾圧事件を扱っている。日本と違うのは資本がかなり一族経営で同族家している。そこでコネを使った支配力を強めようとしている。そのために目障りになるKBSとMBCという大手放送局のトップに自分の意を汲んだ人物を配置して自分の都合の良い記事だけを取材配信することだった。
▼反対運動の中心になったのは、同放送局の労働組合である。韓国の労働組合は企業別労働組合ではなく、産業別に組織されている。そしてこうなっていると訴えると市民が街頭に集まり、あるいは放送局に押し寄せる。放送局幹部の乗る車の屋根によじ登り揺さぶる。そういう人たちが数百万人の単位で集まって来る。
▼日本のように毎月どこかの呼びかけで動員しても、企業別労働組合の組合旗を持った人達が,おそらく「動員」で集まって来るのとは違う。怒りを持った人が自分で何とかしなければ,世の中は変わらないと考えている。日本のようにネットで応援も悪いとは言わないが,「貴方街頭活動やる人」わたし「暖かい自宅で椅子に座って応援する人」ではまったく権力に対する圧力にならない。皆さんも政治家の子弟子女が大企業に就職して優遇されていることはご存じでしょう?
▼なぜ一晩のうちに蝋燭を持った100万人の人達が放送局を包囲して、怒りの声を挙げるのか?自分たちが怒りの声を挙げない限り世の中は変わらないと思っているからに違いない。クビを切られても労働組合に結集して闘おうという記者達。現実に収入も激減して何もない山里で暮らしている記者もいる。怒った国民は億のカネを集めて自分たちの「ニュース打破」という放送局も作ってしまう。ここが、わたし暖かい家で応援する人、お金も口も出さないで応援しているからね!抗議が終わったらPCやスマホのスイッチ切ってすぐ寝る。警察に捕まったら自分で何とかしてね!という安易な方向に流れてしまう。
▼わたした一番印象に残ったのは仕事を取り上げられた記者が,会社のなかでフェイスブックを使って原状を実況放送で訴えるシーンである。妻はそれを見ていて,「貴方一人で頑張って素晴らしい。しかし応援してくれる人が一人もいなくてクビになった等バカみたいじゃない」という。だが彼は昼休みにフェイスブックの一人実況放送を続ける。すると数日後会社を数千人と思われる人が取り囲み、社内のフリースペースには数百人の人が、彼の顔を見にやってくる。脅され,懐柔され、解雇されてもなお闘い続けようとする記者魂が描かれている。
▼日本の記者?ツイッターをしている数人の記者を知っているが、「これはわたし個人の意見で会社の考えかたではありません」と注釈がついている。
▼この映画を見るのが一苦労。朝j8時半に家を出て東中野着9時半事、チケット売り出しは午前10時。チケットを買うと27番。いる場所がないから映画館の表の木の椅子に座って2時間じっと待つ。ま。これで見終わって帰宅すると1日つぶれてしまうのですわ。初日なのでトークショーがあった。たしか字幕担当者のお一人だった。字幕の最後を見ていたらもう一人の字幕担当者は旧知のレイバーネット国際部の安田さんだった。何をしたら日本を変える事ができるか考えていただきたいものです。他人の動きを自宅で見ているだけでは何も変わらない事だけは確かです。韓国では読者がお金を出して作ったハンギョレ新聞社の例もあります。

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