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December 19, 2018

NHK「大型時代劇」から見えてくるもの。

▼この前の日曜日で、NHKの大河ドラマが終わったようだ。昨日ニュースによると、関西と関東では視聴率に差があるようだ。つまり西高東低である。わたしも20年ほど前に初めて鹿児島に行った時、駅前のモニュメントを見て驚いた。鹿児島出身の歴史上の有名人物がそろい踏みしていたのだ。さらにホテルは分からなかったので,ネットで検索してうっかり鹿児島で一番高いホテルを選んでしまった。タクシーでそのホテルに向かうと運転手さんが「そこが西郷さん最後の場所です。降りて見ますか?」と親切に言って下さったが遠慮した。
▼昨年の「真田丸」」も放送しているときは一度も見なかった。年末に総集編を放送したのでまとめて見た。この「真田丸」の舞台となった上田市は何年も掛けて大河ドラマを誘致する署名運動を繰り広げた。それで70万人の署名が集まってようやく「誘致」の運びとなった。たしかにドラマが放送されている時は、芋の子を洗うような賑わいだったという。さらにNHKは城址跡に真田丸記念館まで建てて、有料で撮影のシーンやその苦労話を紹介していた。ドラマ放映中はさながら原宿の混雑のようだったらしい。しかしドラマが終わると昔の閑散として街に戻ってしまった。地元でも「この賑わいを継続しなければならない」と言う話は出ていたらしいが…。今年の春,街を歩いて見たら。人通りは少なく、シャッター通りで,一部の店頭に並べられているサンプルは陽に焼けてホコリを被っていた。
▼それにも懲りず1年に一回の交通安全週間には幸村を演じた草刈正雄を読んでキャンペーンをする。「幸村!」と市民から呼ばれてご本人はご満悦だが、果たして交通事故抑止効果があるのかどうか、まったく不明である。わたしが住んでいる地区の図書館で「忠臣蔵」の勉強会があったことは既に書いた。その講師をなさった飯田泰之氏の話によれば、NHKの大河ドラマは世情を反映してシナリオがつくられるという。だから20年前のそれと今日では異なる。飯田氏は,日本人の琴線に触れる「何か」を,その時代のコードによる脚色で,私たちに再認識させてくれる。そして役者と自身の生涯を振り返る。作品に留まらぬ「容れ物」であると分析している。
▼かくいうわたしも忠臣蔵の大ファンで,15年ほど前に歌舞伎座で通し狂言「仮名手本忠臣蔵」が上演されたとき、全て見るため3ヶ月ほど歌舞伎座に通った。役者ははっきり覚えていないが、浅野長矩を演じる塩冶判官は尾上菊之助だった。テレビで放映される忠臣蔵も録画して全て見ている。今年は先代の松本幸四郎が大石蔵之助,塩冶判官は加山雄三が演じていた。それに泉ピン子の、「女達の忠臣蔵」を見た。前者はかなり格式高く作られていた。
▼飯田氏の指摘では,1年に1本本格的な時代劇た作られないと、セットや小道具を作る人がいなくなって、時代劇が絶えて仕舞う心配があるという。その点韓国では恒久的名時代劇セットがあり、常に時代劇が作られる工夫がされているという。
▼先日インフルエンザの予防注射をしようと医療機関に相談したら、「年内が手に入らないのでムリ、と言われた。ところが昨日「入った」と連絡あったので、これから行ってくる。

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