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January 20, 2019

NHK“冒険の共有” 栗城史多の見果てぬ夢を見る 。

▼昨日は友達数人で銀座シネスイッチで「家に帰ろう」をみた。期待していなかったが、とても良かった。アイフォーンから、テスト送信しています。パスワードを忘れてこのブログに入るのに半日かかりました。
▼1週間前のNHKで、“冒険の共有”栗城史多の見果てぬ夢 ある登山家の短い生涯を紹介していた。北海道出身の彼は自己流で登山を始める。あるとき頂上から中継をしたらもの凄いアクセスがあり、ツイキャス中継に目覚める。最初は登山にiPhoneを持参して中継するだけだった。しかしその、息も絶え絶えの中継はファンを瞬く間に増やしている。
▼最終的にはフォロワーは「数万」になってたとおもう。登山は普通のセオリーではなく、自分の気ままにアタックする。見ていてそれは危険にも思える。彼の常識やぶりの行動に対して「ファン」は気遣いすることもない。云いたい罵声を投げるつける。しかし彼はそんな言葉にはめげない。最終的には2018年5月、世界最高峰・エベレストに挑んでいたとき登頂をできず1000メートルくらいの手前で倒れる。専門家に言わせると考えられないルートだったという。体力が尽きキャンプに引き替えせず、支援キャンプでは翌朝死体を確認する。
▼登山家の名前は栗城史多(くりき・のぶかず 享年35)さんである。。世界7大陸の最高峰や8千mを超すヒマラヤの山々に挑み、“自撮り”した映像を配信するというネット時代が生んだ異色の登山家だった。
▼ネット配信を見ていると、どちらかと云えば「罵声」が多いように思えた。これは自分が行っている抗議行動などにも関連する。つまり視聴者の多くは抗議の現場に自分がいるような錯覚をうけている。そこで書き込むことによってご自分があたかも時の為政者に向かって声を上げているかのような気分になる。これで効き目があれば、こんなお手軽なコンパクトで安全な抗議方法はない。たとえは悪いが戦争があったばあい、前線に行かずネットで応援しても「弾」は相手に当たらない。被害を与えなければ相手も本気で応戦してこない。あくまでもバーチャルな世界であることを、お忘れにになって「ツイキャス中継が下手だ」「画像を見ていると目が回る」だのご意見を頂戴することになる。
▼このドキュメンタリーでは栗木さんの死亡が確認されたとたん、「罵声を投げる相手がいなくなって残念だ」とC視聴者は蜘蛛の子を散らすように、ネットから去っていく。見ているだけの人には、どれだけ重い機材を背負って寒さと空腹に耐えて現場煮立っているのか、お分かりにはならないだろう。抗議しているみなさんも、視聴者の身代わりで来ている訳ではない。
▼このドキュメンタリー番組を見て、ネットの社会というのは参加したくない、みたくなければスイッチを切って終わり、という最後まで責任を持たなくて良いという極めて空疎な世界であることを実感した。

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