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February 12, 2019

◇「ちいさな独裁者」を見る。

▼天候が安定しない連休如何お過ごしでしたか?わたしは2日は映画館に通いました。1日目は「ちいさな独裁者」小雪が舞う朝、いつものように、東銀座から有楽町駅前の「ヒューマントラスト」まで歩いた。映画は「ちいさな独裁者」である。1945年4月、つまりヒトラーが自殺するひと月前の事件である。敗色が濃くなった部隊を脱走して逃げる一兵士のヘロルト。憲兵隊から追いまくられるが、かろうじて「脱走」に成功する。歩き疲れて発見した車の中には大きなトランクがあり、その中には「ナチスドイツ海軍の大尉の制服一式がでてくる。しめたと思って袖を通すと自分にピッタリである。制服を着用したところに、一人の脱走兵がやってくる。乗り捨てられた軍用車両の運転を命じると「大尉」の制服を信じてしまう。しかし暫くすると燃料切れで、他の部隊の敗残兵を使って人力で引っ張らせる。しかしそれも長続きしない。うまい具合にガソリンが入手できて、事なきを得る。
▼その後「海軍大尉」を信じる兵士達が増えてくる。ある地点に行くと、厭戦気分が蔓延しており、その兵士の「処分に困っている」部隊に遭遇する。彼は自分が「親衛隊」(SS)になって多発している脱走や略奪した兵士は「処分すれば良い」という案を提示し、それが上部に認められる。しかし司法手続きという裁定がないと、いかなる上司の命令であってもそれは「違法」になってしまう。上司に伺いを立てると、「大尉」は「自分はヒットラー総統の特命を受けてやってきたから命令を聞くようにと、怒り出す。部下は仕方なく脱走兵の銃殺を始める。しかし命令を受けた部下も銃殺による処刑を嫌がる。それはそうだ。昨日まで一緒に闘っていた戦友に銃口を向けたくない。
▼脱走者や略奪者に墓穴を掘らせ、銃殺する。しかし小銃の弾一発くらいでは、中々死なない。泣き苦しがっている兵士を拳銃で撃ち殺す様に、命じるがそれでも死なないので、土をかけて埋めてしまう。本当にこんな事をして良いのか?部下は上司に進言する。すると「司法当局の許可を取ったから安心せよ」と殺戮を繰り返す。銃殺による処刑は味方だけではなく、当然ユダヤ人にも向けられる。年老いて栄養失調の人びとが殺害され、阿鼻叫喚の世界が待っている。
▼これは脱走兵のヘロルドが狂っているために起こった事件なのか?それとも混乱期にあって、面倒な手続きを省いて殺害することが当たり前になってしまったのか?単なる権力欲の現れなのか?おそらく「絶対権力」を手にしたものの、自分の力を見誤ってしまったけっかなのだろう。実際に戦争末期ドイツで起きた事件が題材になっており、主人公ハロルドは、終戦語イギリス海軍に捕まって裁判の結果銃殺にされた。

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