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March 25, 2019

「パトリオット・ウォーズ」と「七人の侍」

▼2年前に公開されたロシア映画「パトリオット・ウォーズ」という作品がある。わたしは昨年WOWOWで初めて見た。先の大戦末期、ナチスドイツは戦車を率いてモスクワに迫る。防衛するソ連軍のある地点ではほぼ壊滅に近く残っているのは28人の兵士しかいない。上層部は「現地点を死守せよ」と命令する。訓練している兵士は行軍の途中、日本の映画でった7人武士が夜盗をやっつけたという作品がある、と話している。しかし「7人の侍」は戦後作られた映画だから、この部分は創作である。先日NHKBSでこの「7人の侍」が放映されたので、録画して見た。DVDも持っているが見る機会はない。実はこの映画の最後の方は当時軽井沢に建設中だったレイクニュータウン(現レイクニューリゾート)で撮影された。わたしが住んでいた、村人もエキストラに応じて参加した。その、ある人物は集団戦闘シーンでみんなと同じ方向に走ったのでは、自分がどれなのかわからなくなると考え、一人だけ逆方向に走ったら、案の定「カット」で大目玉を食らったという。
▼「7人の侍」はとても優れた作品である。わたしが納得いかない点が一つある。それは最初の刈り取りシーンは「麦」である。しかし最後の田植えのシーンは「稲」なっている。農業がわからない人が作るとこういう矛盾したシーンがあっても気づかない。こういうシーンはあちこちにある。例えば綾瀬遙の「ichi」の最後のシーンは山路を歩いているように見えるが、きちんと植えられたリンゴ畑である。江戸時代にはリンゴはなかった筈だ。愛川欣也の明治維新前後を扱った最後の作品も、最後のシーンは田んぼが写る。しかしどう見ても機械を使って田植えしたものだ。
▼同様に「用心簿」の最初でシーンで三船敏郎が歩いているのは桑畑である。養蚕は外貨獲得のため明治になってから組織的に行われたが、映画の設定シーンは江戸時代らしいので、これもミスである。
▼最初の「パトリオット・ウォーズ」で兵士たちは軽機関銃と単発の大口径狙撃銃だけで闘う。数人は生き残るがナチスの戦車はそれから前には進めなかった。この映画はロシアのクラウドファンディングで3000人が拠出金を出して完成したと出てくる。そして孤塁を守った兵士たちの現在のモニュメントがアップになる。

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