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April 05, 2019

イーストウッドの最新昨「運搬人」を見る。

▼クリント・イーストウッドの作品では「ダーティハリー2」が好きである。警官同士がコンバットシューティング」の試合をすることになる。その飜訳画面を見ていると「的(まと)か?それとも実射か?」というセリフがある。今でこそ後者は「コンバットシューティング」で通じる。つまり的を射る競技会用のシューティングではなく、射場では、的の代わりに人間の絵が出てくる。悪漢か、人質を抱えた悪漢か、それとも警官か?である。試合で彼は警官姿の的を撃ってしまう。それでその前に起きた警官射殺事件の容疑者では?と疑われる。

▼さらに困った事に射撃の方法で「ブルズ・アイ」というのが出てくる。字幕もこれはわからなかったと見え「飜訳はスルー」され「英語のまま」だった。「ブルズアイ」がわからず、当時のブログで友人達の飜訳を期待して正解を募集した。ビルズアイでコインを狙った射撃ではないか、という意見もあった。たまたま仕事のペットを写す写真教室に行った時「翻訳家」がいらして、正解を知ることが出来た。「Bullseye.命中点。Bullseyeすなわち牛の目を射抜くと言う意味で、命中した事や命中点を意味する。」である。

Img_1511  近所の植物園の垂れ桜  ▼ダーティ・ハリーの頃は、ベトナム戦争の参戦していたアメリカでは、正義の為なら武力を使っても正当化されていた。第一作ではサンドイッチをほおばったキャラハン刑事(イーストウッド)が事件を聞き現場に駆けつける。とにかく今までにない令状がなくても悪人を逮捕する「暴力刑事」がもてはやされた。

▼さて今回は87才のイーストウッドは余生を花卉栽培をして細々として生きてる主人公である。妻とは事実上別居しており、娘の結婚式に招待あれているが、妻と顔を合わせるのがいやで二の足を踏んでいる。しかも花卉栽培に失敗して家を畑を差し押さえされてしまう。そこに知人から「現金収入になる仕事をやらないかと、誘われる。その初回の仕事が娘の結婚式と重なってしまう。品物の中身はわからないが、携帯を持たされ、2泊3日の距離を走らされる。指定の場所に車を停めたらキーを灰皿に入れてしばらく席を外して戻って来いという簡単な、内容である。仕事が終わった後、ダッシュボードの封筒を開けて見ると大金が入っているではないか?

▼何となくイーストウッドも「怪しい物を運んでいる」という事は分かって来る。しかし税務署から農場を差し押さえられたからには、別の生きる方法を探さなければならない。しかもオンボロトラックを買い換える事が出来た。一方麻薬捜査官の方もメキシコへからの麻薬流入の容疑者を特定して逮捕しようとやっきになっている。

▼この主人公の老人はカーラジオでカントリーウェスタンを常に流し、全米を走り回る様子はイーストウッドの魅力でもあり、すぐ切れる強面のギャングの心を軟化させる。農場を取り戻そう、元妻と娘に良いところを見せようとしたため、彼自身を軽率に犯罪の世界に足を踏み入れてしまった遠因にもなっている。

▼ギャングとの約束をほうってガンで死ぬゆく妻を見舞った彼のカーステで流れていた歌詞がそのまま愛の言葉になっていたのは素晴らしい。妻を看取ったことで娘からも見直され関係もよりを戻す。しかし収まらないのはギャング側、さらに網を張って待ち構えていた、麻薬捜査部DEAのローレンスフィフィシュバーン側だ。ギャング側は内部分裂を起こしトップは死ぬ。そして捜査部はヘリと検問でイーストウッドを追い詰める。彼は刑務所に収監される。娘は「もう逃げる心配はない、から安心だ」とほくそ笑んでいる。

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