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June 30, 2019

「COLD WARあの歌、2つの心」を見る。

▼図書館が5日も休館だったので、毎日通っている自分としてはとても困った。閉館ギリギリに借りたのは「宮部みゆき責任編集:松本清張傑作コレクション上・中・下巻だった。昨日金曜日はまず図書館に駆けつけ、「物語フィンランドの歴史」(石野裕子著)、「世論」リップマン(上)んどを引き取って来た。正午から有楽町ヒューマントラスト」で「コールドWARあの愛、2つの心」を見に行く。良い座席を確保するには前夜のうちにネット予約で買っておいた。映画の予告が始まって驚いたことに○福実現党の党首が出てきて、「消費税増税せずに、軍備増強」」というCMが流れて来た事だ。しかも映画が終わって外に出たらご本人が駅前で演説していたのにはさらに驚いた。この映画館に来る人は「実現党」に一票はいれないと思う。

▼さて映画である。わたしはロシア民謡とか、うたごえ運動には否定的である。一糸乱れぬという思想はマスゲーム同様に「一党独裁」に通じるものがあるからだ。16年ほど前にベトナムのホーチミン市に行って来た。帰国するとその国が好きな人から「みんな社会主義建設に向かって、意気軒昂でしたか?」と聴かれて驚いた。なぜなら現地の人は「ホーチミン」という名称を嫌って「サイゴン」という名称が氾濫していた。さらに高いホテルではなかったので、ホテルの前にはルンペンがたむろしていた。さらに街を歩いていると、現地の客引きから「をんな」と声を掛けられた。別のグループではそれに応じた日本人客がいたという。

▼さて舞台は1940年代末から15年頃の冷戦が終わるまでの話である。だが話はラブストーリーである。1949年当時ソ連の衛星国であった、ポーランドの話である。その国のピアニストでっったヴィクトルの仕事は村々を回って民族音楽を収集することである。同時に舞台や小集会で歌の上手い少女を見つけてスカウトし、国立歌舞団を造ることだ。たしかに訓練を積んでゆくと「一糸乱れぬ」歌い方になっていく。それがソ連が欲する芸術でもあった。

▼オーディション合格者の中に、ひときわ上手い歌い手の少女ズーラがいた。しかし同僚に聞くとあの子は「父親殺しの前科があり、執行猶予中である」というので驚く。そこで本人に聞きただすと、「ある夜、父がわたしに母親の役割をさせようとしたので、思わず包丁で刺した。しかし父は怪我はしたが死ななかった」と告白する。それを機会にズーラとヴィクトルは恋に落ちる。(年齢墓なり離れていて不自然ではあるが演出だ)

▼数年後舞踊団はワルシャワの無用団こけら落としで成功をする。しかしそのスタッフは担当大臣に呼び出され、国のため国威発揚の公演をするよう強制される。3年間当局の締め付舞踊にけられる。ヴィクトルは苦悩した結果意を決してフランスに亡命する。一方ズーラは示し合わせた場所に姿を見せなかった。後に分かったことだが彼女はヴィクトルを見張って様子を逐一当局に報告するようスパイを強制されてた事がわかる。

▼ヴィクトルはジャズが好きでパリに亡命したが、ズーラは民族音楽が好きでヴィクトルと亡命できなかった。ズーラはその後シチリア人と結婚して合法的に出国し、夫と別れてヴィクトルと一緒に生活をする。しかしパリに馴染めないズーラは突然ポーランドに帰国してしまう。そして現実のポーランドはEUの中でも一番右傾化した国になりつつある。つまりそれは映画の背景にあるスターリニズムを払拭できない事実が、それを根底にした「右路線」の選択という事実になって現れている、とわたしは思う。

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