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June 04, 2019

「主戦場」を見る

▼今週は原稿の締め切りを4本抱えており、金曜日まで忙しい。昨日の朝はブログの記事が途中まで書いたのに消えて仕舞った事は書いた。相違視の伝達の難しさを書いていた時だった。一つの仕事で「これで良いか」という案をつくって、だめ押ししたら、「ノー」だった。手間暇かけて完成してからやり直すより、事前点検をして貰った方がよほど良い。「言ったつもり」「聞いたつもり」は往々にして齟齬が多い。

▼土曜日無理して渋谷まで「主戦場」を見に行った。「なぜもっと早く見に行かないのか」という人もいるらしいが、わたしは無条件で人と同じ事はしない主義である。この配給は「沖縄スパイ戦史」の配給会社と同じである。わたしのYouTubeをご覧になると昨年11月頃NHKの永田浩三さんの講演をご本人にお断りして撮影している。永田さんは元NHKのプロデューサーで「従軍慰安婦問題」のドキュメンタリーを造って放送視よとしたところ安倍晋三から直接圧力を掛けられ、結果としてNHKを退職することになった人だ。

▼では安倍晋三がなぜ従軍慰安婦問題に神経質なまでに目を光らせているか?それは教科書の検定で、子ども達を戦争に批判的な目を持たせないだめである。映画ではサンフランシスコの従軍慰安婦像建立に反対する、在米韓国人グループが登場する。さらに従軍慰安婦はでっち上げだとする在特会や日本会議の面々と、マスメディアに華々しく登場してデマコギーを振りまく、櫻井よし子、ケント・ギルバート、水田水脈らが、いつもの調子で従軍慰安婦などいなかった。カネを貰って売春していた、軍の強制連行など無かったなどの話を繰り返し執拗に繰り返す。これらを操っているのは日本会議である、という。では日本会議はなぜこのような論法を持ち出すのか?一言で言えば靖国神社を国の施設として認めさせ、国家神道を国民を支配する思想と位置づけたいからだ。

▼実はこの運動の元祖ともいえる人物が出てくる。それはアメリカに住み、オノヨーコとも関係の深い父親が元外交官の加瀬英昭である。彼、加瀬がこの運動のトップにいる。インタビューアの質問に「自分はひとの書いた本は読まない」「何も知らない」ととぼけている。オノは旧安田財閥とも関係の深い人物としてしられている。従軍慰安婦問題がこの根っこにあり、強いては先の大戦は、アジア人民を日本軍が解放したから、侵略戦争ではなかったというのが、彼等の主張である。

▼映画の中で上智大学の中野晃一先生はフランス・パリ政治学院客員研究員だったので、護憲の立場で奴らの欺瞞性を英語でまくし立てる姿は素晴らしい。

▼自分の立場を守ろうとすればするほど、化けの皮は履けていく。しかしそれはわたしたちが毅然たる態度で、日常の問題に対峙していかないと他人任せでは解決できない問題でもある。

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