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January 12, 2020

海上自衛隊海外派遣反対に参加し、空挺団初降下訓練を見てきた。

▼色々名面で、「自衛隊」と関わった2日間でした。昨11日は午後から、市ヶ谷の防衛省に向かっての「海上自衛隊を中東に送るな」という集会でした。昼前に主催者の一人にDMをして「撮影許可」を得た。開始まで時間があったので、神保町で地下鉄を降り、古書を見ながら靖国神社に向かった。靖国神社は3年前にデモクラTVのロケと録画があってそれ以来である。遊就館はすでに見終わっている。その頃写真を撮った、通信レナ落葉の軍用鳩と軍馬、軍用犬の銅像写真が行方不明になっていたので再度撮影した。鳩は戦後もしばらく新聞社などで使われていた。FAXも無線通信がなかった時は活躍していた。「敵」も鳩を撃ち落としたり、好きなマメなどを撒いて、気をそらそうと苦労したらしい。

▼そこで1時間ほど休憩して市ヶ谷に向かう。旭日旗をもった人たちが「抗議デモに反対する意思表示」をしていた。集合場所ば分からないので、防衛省の前で待機していたら、機動隊員が動き出したので、その後にくっついてスタート地点に急いだ。デモは約30分で、出発地点の振り出しに戻る。歩いて振り出しに戻ると誰か知らない人が市ヶ谷駅から「雪印食品」方面に向かって写真を撮っていた。お堀の水面が美しかったので。カメラを湖面に向ける。その「知らない」女性から声を掛けられる。お顔を見ると旧知のX嬢だった。

▼翌日(今朝の某政党新聞)を見ると「自衛隊派遣反対」の行事は一切無視されていた。トップは京都の選挙のニュースだった。心の狭い政党ではある。これで本当に政権など取れるのだろうか?今朝は9時に電車に乗り込んで津田沼経由で「第一空挺団降下初め」に取材に行く。演習場はかなり遠い。午前9時に津田沼駅はすでに千葉県警に包囲されていた。というのは「降下訓練反対を津田沼駅でアピールする」という団体が、SNSで大々的にPRしていたからだ。今後SNSを使う方法というのも工夫しないと逆効果である。

▼第一空挺団までは新京成の「薬園台」から歩く。演習場入り口まで2km入り口から演習場まで3km。重い三脚などの20kgの荷物を背負って歩くのは「苦行」以外の何物でもない。たとえツイキャス中継をしても「感謝」もされないので、機材はもつのをやめた。三脚を固定位置に置くのは楽である。しかしデモ隊と一緒にカメラ2台と三脚をもって動くのは「苦行」以上の「難行」である。演習場を行き帰りしただけで1万5千歩になる。わたしのきょうの仕事は取材である。スチルカメラとスマホ、それにビデオカメラを手持ちで回す。

▼ツイッターで降下訓練に「中東に派遣するため」という人がいたが、それはない。言葉が出来ない兵士が敵地に降りてもカモしかならない。アラビア語を教える大学は日本でも数えるほどだ。きょうの展示訓練は島嶼奪回であった。今年は今までになく「奪回作戦」のパンフレットが配布された。まず空砲が撃たれ、それが「艦砲射撃」だとして訓練は始まった。次ぎに自衛隊のC1などが隊員を降下させる。ヘリは300メートルくらいの高さからラベリングという方法で綱を使って隊員を下ろす。ラベリングはそれほど早くないので、あれでは撃ち落とされる。今年は火砲も2台ヘリから下ろされた。

▼それに続いて装甲機動車が制圧に協力し、そのあとに「ヒトマル」戦車が発砲しながら制圧に乗り出す。しかしヒトマル戦車は欧米のMBT(主力重戦車)が主流であるのに対し、日本のヒトマルは軽戦車にさえ見えてきて情けない。大体自衛隊には戦車を陸揚げする「揚陸艦」が存在しない。北海道には民間フェリーを使っている。この日は河野太郎防衛大臣も参列した。彼はその前に習志野駐屯地で「降下訓練」を体感するため、「台に上った」動画を見ると、5mくらいでバンジージャンプより低いからお笑いだ。しかし最大の疑問は島嶼奪回作戦に本当に米軍が出てくるか?である。人も住まない中国との境界にある資源のない島に米軍は兵士を送るはずがない。今回の中東危機出トランプが米軍を出すのを渋ったのは、彼は自分の大統領選挙を意識しているからだ。「米兵の血を流す」ことは米国民から最も非難を受ける行為だからだ。装甲機動車も各所に展示されているが、お粗末だ、コマツで作り面構えはよい.他の基地で触った事があるが、貧弱で出刃包丁でも穴があきそうだ。別装備で屋根の機関銃手(ミニミ5.56ミリ)を保護するカバーがあるがコタツ板のように小さく貧弱だ。

▼この降下訓練を見るのは今回で3回目である。参加するのは99%が自衛隊マニア。地方ナンバーの観光バスで隊員の父母たちが大量に動員されているのだろう。マニアは500ミリの望遠レンズでバシャバシャっと撮りまくる。しかしどこに発表するのだろう。三脚なしであんな望遠レンズで撮ってもぶれて使い物にはなるまい。海上自衛隊の観艦式にも複数回参加しているが、これの空挺版である。デモンストレーションで現実には何も役に立たないだろう。スチル写真は多数撮影しましたが、いずれも仕事用です。そのうちご紹介します。

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