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May 01, 2020

なぜ南アフリカは仕事を再開させるのか?

▼昨晩午後11時のNBSHKの国際ニュースを見て驚いた。NHK別府ヨハネスブルグ支局長のレポートによれば、当地では経済活動を再開する方針であるという。何故なら失業率が高い、年金が5人家族で、親父さんがもらっている金額が日本円で41万⑦千円くらいだ。食料も不足していて、スーパーに打ちこわしのように入って強奪する。それを警察官が武器を使って排除するので、死人がでる。その原因は現場警察官の過剰警備問題もある。しかし今のままでは、状況がますますひどくなるので、就業させるというのだ。いわゆる先進国からの金銭的な援助は何もない。国民を食わせるためには、背は腹に変えられないという論法である。もしもヨハネスブルグでコロナが、このまま放置された場合、このグローバル世界なのに、どういうルートで世界各国に蔓延していくか見当もつかない。

▼ヨハネスブルグは2年前に行った。当時から世界で一番治安が悪いと言われ、歩道をあるいて隣の建物に行くときでも襲われるから、タクシーで行くべきだと言われた。空港から外に出ることは許されなかった。ただ夜にバスで宿舎のホテルに移動するとき、明らかに高級住宅と一般市民の困窮住宅ははっきり分けられていた。マンデラANC(アフリカ国民会議)とともにアパルトヘイトをやめさせ、政権を取ったまでは良かったが、利権集団に変質してしまった。いまもそれを引きずって南アフリカは存在している。はっきり言って一部の金持ち集団はワイナリーを経営し。ルイボスティーを栽培して、警備員と頑強な城壁に囲まれた「高級住宅街」に住んでいる。白人によるアパルトヘイトはなくなったが、逆差別が存在する。さらに下層階級に住む人々は真水さえ手に入らない掘立小屋のスラム街に住んでいる。この差別を解消する方法を考えない限り、コロナウィルスは地球上からなくなることは決してない。人類発達の歴史とはとりもなおさず、「病原菌」との闘いだったのだから。

▼このアフリカに行く直前、国会南門周辺で「みんなで民衆の歌を歌おう」という行動があった。わたしはMXTVの抗議をしているからの要請で中継に出かけた。初対面の人の電話番号だけ教わって、憲政記念館の先で落ち合った。全体像はわからないが、女性を中心におそらく数百人の方々集まったと思う。その時のツイキャスのアクセス数はピークで300人を突破したので、わたしの中継の最高記録となっている。友人Hさんが近くにいて「貴方の後ろで田村さんが歌っていたよ」と教えてくださった。田村さんとは共産党の副委員長で政策委員長である、田村智子さんのことである。実は田村さんは高校の後輩である。何度お会いしても私の顔を覚えて下さらない。卒業生の名簿を見ると、彼女の1年後輩に青木理さんがいる。

▼昨日の新聞を読んでいたらミュージカル俳優さんが「民衆の歌を歌おう」という運動がユーチューブで公開されているという。それでこんな2年前の話を思い出した。https://www.youtube.com/watch?v=0Eax4cw6QFA

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