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August 27, 2020

シリアの場所はどこにあったのだろう?

▼昨日は編集会議があったが、前日の憲法寄席の中継で疲れていたので欠席した。シネマの締め切り日の原稿は朝いちばんで送ってあるから問題ない。

▼また「緊急事態宣言」が出はしないとと、ちょっとビビっている。というのは映画館の封鎖である。頼まれているシネマの原稿は映画館が開いているときは問題ない。しかし映画が見られないとどうしようもない。幸い窮状をさっして友人がコレクションDVDをたくさん貸して下さったので助かった。最後に日本橋TOHOシネマで見た、イギリス映画「斥候兵」の映画が最後だった。映画が終ってから外に出ると、日本橋三越周辺では桜のつぼみが開き始めていた。再開して2か月後に最初に見たのは、リュック・ベッソンの「女スパイ」映画、次が「三島と東大全共闘」だった。

▼そして先週土曜日、岩波ホールで「シリアにて」を見た。初日初回に行ったホールは安全対策が他よりもさらに厳密だった。つまり不要な座席は取り外し、3つ置きだった。さらにチケットの半券の裏に氏名。電話番号をかかされた。つまり陽性者が出た時の連絡準備である。映画の舞台はシリアである。しかし不勉強なわたしは場所が特定出来ない。帰宅して中東の地図を見る。ちょうど先日農薬倉庫が大爆発して問題になったベイルートの隣だ。ベイルートは海に面しているが、シリアは海なし国だ。ベイルートも「11年前アラブの春」事件が起きた。ところが国家元首サダトはロシアの力を借りて抵抗派に徹底的な弾圧をおこなった。つまり空爆で民衆を徹底的に痛めつけたのだ。そのためイラクはいま無政府状態の大混乱になっている。そして火事場泥棒が大手をふって、住民が逃げて空になった住宅を荒らしまわっている。そのある一軒のアパートに一室が映画のぶたいになっている。映画の照会は別途書く。

▼実は数日前の夜、NHKBSプレミアムで凄いドキュメンタリー映画があった。「ザ・ケープ」1時間半の作品だった。主人公は30歳の女医さん。破壊されつくされた病院の地下に籠って救急治療を行っている。血達磨になった大人や子供が次々運び込まれる。困っているのはベッドもない、血清も足りない、薬品もない。食料すらない。最初の場面で女医さんが対応すると。患者が「男の医者はいないのか?男を出せ」と差別の深さを知らされる。爆撃は動くものを狙う。親が殺害されて、残された幼子はどうなるのだろうと思わわせる。子供は自分の怪我よりも親はどうしたか気になる。痛さをどう我慢してこらえるかも分からない。なぜ幼子を狙うのか?ある時子どもたちの誕生祝いをする。集められる材料でケーキを作って喜ばせる。飾りの風船はないから、手術用手袋を膨らませ奇妙な風船になっている。

▼後半治療法がわからない爆弾が落とされる。子供たちは泣き叫ぶ元気もなくグッタリしている。地下病院は爆撃が激しいこと、薬品も手に入らないので撤去することが決まる。トラックに乗った女医さんもとりあえず親の隠れ家を探して避難するという。子供たちも将来大きくなったら病院の事は忘れてしまうが、優しいしい女医さんがいたことだけは覚えていてくれるに違いない、と自分を納得させトラックに乗る。

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