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January 14, 2021

半藤一利さんの死を悼む

▼半藤一利さんがお亡くなりになった。もう日本には歴史に正面から向き合う作家は、あと保坂さん一人しかいない。保坂さんは毎週土曜日正午からTV東京で関口宏対談形式で素晴らしい番組を届けている。毎週録画して見ているが選集は226事件の背景についてだった。半藤さんはご出身が墨田区ということもあり、2回講演会に参加して、わたしの質問にも気軽に答えて下さった。もひとつは、もうろくしたお年寄りの一部から「北朝鮮が攻めてきたらどうするんだ」というような質問が出された。半藤さんは「北にそんな力はない」と軽くいなしていた。参加した感想は当時のブログに書いたが、探していただければわかる。半藤さんは文春に入社して「連合艦隊シリーズ」の伊藤正隆の担当になった。編集者は担当する作家よりも勉強しなければならない。そしてアイデアに詰まったら、すかさずアイデアを提供する。校正で記述に間違った部分を見つけたら、筆者の自尊心を気付けないようアドバイスする半藤さんは猛烈に勉強してそれができるようになり。筆者の信頼を得て行った。

▼お話の中で半藤さんは僕は中学生くらいだったが、今の花王せっけんの北十軒川側に海軍の工場があり、僕は機関銃の弾丸の検査をしていた。こどもにそんな重要な検査をさせるなど、とうていこの戦争には勝てる筈がないとおもっていた、とおっしゃっていた。

▼わたしが力作だと思うのは「日本のいちばん長い日」だ。あらゆる角度から御前会議の海軍と陸軍の腹の探り合いを書いている。映画でいえば阿南陸相を三船を演じた作品の方が良い。2本目の方は若い軍隊を知らない俳優が演じているから物足りない。「聖断」は終戦を決断する天皇の悩む姿とその時の首相鈴木貫太郎を書いている。わたしはその原稿を書くため、千葉県野田市の辺鄙な場所にある鈴木貫太郎記念館を見学に行ってきた。

▼もう一人俳優の、綿引勝彦だ。彼はNHKでドラマ「クライマーズハイ」が放映されたとき、地元作家の横山秀夫の所属していた新聞社の販売責任者を演じていた。記者と販売部の大ゲンカの場面は鬼気迫るものがあった。あとで聞いたら「喧嘩シーンで本気になるよう。そのシーンの撮影が終わるまで俳優たちとは一切飲まなかった」と言っていたことを思い出した。

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