面白かった「夜と女と毛沢東」を読む。
▼相変わらず日本のメディアはメダルの数と、お涙頂戴の記事ばかりだ。この間いろいろあった。某地方の某市では中心人物がコロナ陽性だったことがわかり、濃厚接触者の洗い出しに追われていたようだ。しかしパルスオキシメーターもない。検査キットもないでは、「群盲なんとやら」である。
▼反原連の10年にわたる首相官邸前の抗議は昨年暮れに幕を閉じた。首相官邸前の抗議が始まったのは2011年3月ころだった。わたしが行き始めたのは同年6月からだった。最初はほんの物見遊山のような気持ちで行き始めた。一番嫌だったのは知り合いがい一人もいないことで「怪しい人物」として疑われることだった。一生懸命やっていたら、その心配は消え失せた。辛いのは夏よりも冬で震え上がる寒さだった。友人たちは「ホカロン」をたくさん持て、靴にも入れろだった。しかしそれでも効果はなかった。記録のためには、最初はカメラしかなかった。ユーチューブもアナログ回線でやっていた。半年ほどして有楽町ガード下にビッグカメラアウトレット店がオープンして1万円のビデオカメラを買った。それまでもビデオカメラはあったが、アナログだった。1万円のそれはHDDがなくて録画はSⅮカードにしかできなかった。普通のカメラで撮影したユーチューブ動画が関係者の目にとまり、画像提供の協力を依頼された。
▼その提供の見返りは映画が完成したらDVD1枚差し上げる、という内容だった。議員会館地下で模様された試写会にも招待され、エンディングロールで自分の名前も確認した。しかし担当者にいくら催促してもDVDは届かず。最後にはメールも届かなくなってしまった。自分の目的を果たせばおわりなのか?非常に腹が立った。ネットで探せば500円から1000円以内で有料で手に入る。だがそれはしゃくだ。さがしたら地元図書館に「首相官邸の前で」(DVD付き)あったのでそれを借りた。本件に関してはその他にも、色々言いたいことがあるが、大人だから黙っていよう。
▼このところ読んで面白かったのは「夜と女と毛沢東」吉本隆明×辺見庸対話集である。マルクス主義を根底から覆すような内容である。とくに毛沢東がいかに女好きでインチキな人間か分かる。わたしは毎日右から左まで約50種のブログを読んでいる。辺見さんもその一人でアマゾンで本書を買ったと書いてあったので借りた。ご自分の著書も手に入らないというのは何処も同じだ。辺見さんは中国特派員を2回しており、当局から2回国外退去処分になっている。当然共同通信のバックアップがなかったら、どんな「処分」を受けたか分からない。
▼昨晩日本の若者が選ぶ歌謡曲200曲と言う番組があって見た。私が好きな「東京だよおっかさん」などの曲も10曲以上あってうれしかった。中でも一番良かったのは岩崎宏美である。彼女の「思秋期」は最高の曲だと思う。オーケストラをバックにあれだけ朗々と歌えるのは彼女だけだろう。これはユーチューブでも見れる。彼女は実家が深川にあり、押上にある「B」(わたしの住まいから徒歩10分)というクラブに息抜きで時々お忍びで来ては歌っていたらしい。今は来ていない。
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